5月18日放送のドラマ「いつか、ヒーロー」第6話では、主人公・赤山誠司の衝撃的な過去がついに明らかとなりました。
児童養護施設「希望の道」の温かい“先生”だった彼が、かつては冷酷なハゲタカと呼ばれた組織の敏腕投資家“黒木誠司”として非情な世界に身を置いていたことが判明。さらに、彼が暴漢に襲われた事件の真相が動き出します。
本記事では、そんなドラマ「いつか、ヒーロー」第6話の感想と考察を交えながら、見どころとなる赤山の告白や、敵対する若王子、氷室の正体について深掘りしていきます。
一部、ネタバレに注意ください。
ドラマ「いつか、ヒーロー」公式HP:
この記事を読むとわかること
- 赤山誠司の過去と偽名の理由
- 20年前の暴漢事件の真相と黒幕の存在
- 仲間との再結束と最終決戦への伏線
公式HPで発表された第6話のあらすじ
赤山誠司(桐谷健太)という名前は偽名で、
児童養護施設で働く以前の彼は大手企業や経営陣を相手に闘いを挑む
血も涙もないハゲタカ投資家だった!
赤山は、大原要蔵(でんでん)とドリーム社本社へ
乗り込み、若王子公威(北村有起哉)と対面。そこで20年前突然、暴漢に襲われた真相を聞かされた
赤山は、「お前をつぶす」と若王子に宣戦布告。同席していた若王子の右腕・氷室海斗(宮世琉弥)は謎の頭痛に襲われる。
一方…赤山の過去を西郡(板谷由夏)から聞いた
ゆかり(長濱ねる)、野々村(泉澤祐希)、瑠生(曽田陵介)、いぶき(星乃夢奈)は、
赤山本人の口から真実を聞こうと家で赤山の帰りを待ち続けていた。カンボジアで学校を作る為に児童養護施設「希望の道」を
卒業するというのは嘘だったのか?
そして20年間眠り続けていたことをナゼ黙っていたのか?
感情が整理できない4人の教え子たちから質問攻めに合う赤山は
静かに真実を語り始めるのだが…。次々と明らかになる衝撃の事実とまさかの裏切り―
物語はクライマックスへと向けて加速する!《この公式のあらすじを基に、以降は第6話のネタバレと考察をしていきます》
赤山誠司=黒木誠司だった!偽名の理由と過去の正体が明らかに
ドリームグループ社へ出向いた赤山と大原
赤山と大原要蔵 (でんでん)は、社長室で若王子公威(北村有起哉)と対面。
若王子は赤山と大原に「あなた方の過去はよく知っている」
赤山の過去は
“ハゲタカ”の敏腕ファンドマネージャーだった黒木誠司だということ。
大原の過去は総会屋だったことを語る。
そこで20年前突然、暴漢に襲われた真相を聞かされた赤山。
赤山を襲ったのは自分の手の者だったことを示唆して話す。
赤山は盾林(渡辺光)をにらみつける。
あの時、自分を襲った男は盾林なのか?
何もセリフがなかったが、どうやら赤山はそう受け取ったようだ。
赤山は、「お前をつぶす」と若王子に宣戦布告するにとどまり会談のシーンは終了。
赤山は帰宅し、ゆかり(長濱ねる)、野々村(泉澤祐希)、瑠生(曽田陵介)、いぶき(星乃夢奈)に自身の過去を打ち明けます。
第6話で最も衝撃的だったのは、赤山誠司という名前が偽名であり、本当は“黒木誠司”という過去を持った男だったという告白です。
その正体は、日本企業を次々に買収し、不採算部門を切り捨てて転売で利益を得る“ハゲタカ”ファンドの冷酷なファンドマネージャー。
優しかった両親を、汚い策略で失った彼は「弱いからいけないんだ」と
投資銀行へ入りその道のスペシャリストに。
法律の抜け道を突いてでも勝利を収めることに執着していた彼は、人をリストラし、時には自害に追い込んだ責任すら感じないほど感情を捨てた存在でした。
なぜ偽名を使い「希望の道」で働いていたのか?
そんな赤山がなぜ名前を偽り、「希望の道」で子どもたちと過ごしていたのか——。
その背景には、過去の過ちによって全てを失い、精神的にも追い詰められていた彼の再生の物語がありました。
恩師である森本(寺島進)に誘われ、人生をやり直すように児童養護施設で働き始めた彼は、徐々に人間らしさを取り戻していきます。
赤山と改名したのは、その道では悪名が知れ渡り過ぎていたためと言う。
「希望の道」の卒業は、自分の過去と決別し、別人として生きることで再出発しようとしていたからなのです。
赤山の罪と償い——過去の行動が生んだ悲劇と贖罪の決意
妻の事故の真相と“ひとごろし”と呼ばれる理由
赤山の過去には、彼の心を大きく揺さぶる出来事がありました。
かつてハゲタカ投資家として閉鎖させた工場の失業者に自害者が出たことが、結果的に幼なじみである妻を追い詰めてしまったことに繋がります。
「妻はなんで俺と結婚してくれたのかわからない」という赤山ですが、ブラックジャガーが好きだった少年時代の彼を知っていたからこそ、 その変化に戸惑いを隠せなかったのか…
赤山の妻は直後に交通事故を起こし命を落とします。ブレーキ痕が無く、自害の可能性が高いことから、妻の妹である西郡十和子(板谷由夏)から“ひとごろし”と呼ばれるようになり、自らもその重荷を背負い続けていました。
なぜ赤山は警察に出頭しようとしていたのか?
「カンボジアで学校を建てる」という話は偽りで、本当は自分の過去の罪を償うために、警察に出頭するつもりだったと赤山は明かします。
ファンドマネージャーとして法のギリギリを攻めた投資手法や、人を傷つける判断を下してきた自分に対し、ようやく責任を取ろうとしていたのです。
赤山は「3年間罪を償い、また戻ってくる」と教え子たちに誓いを立てており、それは単なる罰ではなく、再び彼らの前に立つための“覚悟”でもありました。
人生をかけて犯した過ちに、人生をかけて向き合おうとするその姿勢こそ、彼の本当の“再生”なのかもしれません。
暴漢事件の黒幕は若王子だった?赤山とドリーム社の因縁
20年前の襲撃事件、真犯人は盾林か?
第6話で、赤山が20年前に暴漢に襲われた事件の真相がついに動き始めました。
赤山は、ドリームグループの会長・若王子と対面した際、自分を襲った人物が若王子の差し金であったことを悟ります。
特に印象的だったのは、秘書・盾林(渡辺光)を睨みつける赤山の姿。言葉を交わすことなく、その視線だけで“お前だったのか”という強烈な問いかけが表現されていました。
あの日、暴漢に変装して赤山を襲撃したのが盾林だった可能性は高く、視聴者の間でも疑念が広がっています。
赤山が若王子に宣戦布告した理由とは
若王子が「希望の道」の買収を進める上で、赤山の存在が邪魔であったことも明かされました。
過去に執着せず、今だけを見て動く若王子にとって、理想や情を語る赤山はノイズそのものであったのです。
赤山は、「お前をつぶす」と若王子に宣言し、過去の因縁に決着をつけることを決意します。
これは個人的な復讐ではなく、自分と同じように踏みにじられた弱者のための戦いであり、“ヒーロー”としての信念に基づいたものです。
氷室海斗の謎の頭痛と正体——新たな敵の伏線か
氷室が抱える過去と“頭痛”の意味
第6話の中で不穏な存在感を放っていたのが、若王子の側近である氷室海斗(宮世琉弥)です。
赤山と若王子のドリーム社での会談中、突如として氷室は謎の頭痛に襲われます。
明確な説明はないものの、「希望の道」メンバーとの接触により心の奥底に封じ込めた何かが刺激されたように見えました。
それが過去のトラウマなのか、あるいは抑圧された記憶なのか、物語はまだ多くを語っていません。
”教え子たち”4人に明かした渋谷勇気の現状
氷室が頭痛を感じたのは、ゆかり、野々村、瑠生、いぶきらとあった会ったときも同様でした。
「勇気を連れて帰りたい」と、氷室に行方をたずねる4人に、 渋谷勇気(駒木根葵汰)が身を投げた時に撮った写真を見せました。
それを見た4人はショックのあまり取り乱してしまいます。
「お前らの知ってる渋谷勇気はもういない!」と叫ぶ謎めいた描写の多い氷室ですが、ラストで衝撃的な事実が明かされます。
“教え子たち”との対話が導く人間ドラマと再生の兆し
赤山の告白に変化する4人の心情
赤山が帰宅した場面で描かれたのは、“教え子たち”との真剣な対話でした。
最初は怒りや戸惑いの表情を見せていたゆかり、野々村、瑠生、いぶきの4人も、赤山の真摯な告白を聞き進めるうちに、少しずつ表情が和らいでいきます。
彼がかつてどれほど冷酷な人間だったのか、そしてその行動の裏にはどんな家庭の崩壊と絶望があったのかを知ることで、4人は赤山の人間としての弱さや苦悩にも触れることになります。
その変化は、信頼を失った人間が再び信頼を取り戻すために必要な“対話”の重要性を示していました。
「人は変われる」——赤山が伝えたかった想い
赤山が最も伝えたかったのは、“人間は変われる”という希望です。
かつて他人を傷つけることを恐れず、金と力に支配されていた彼が、今では誰かのために涙を流す人間になった。
それを支えてくれたのは、“教え子たち”との共同生活でした。
彼らとの日々が、少年時代に憧れていたヒーロー像を思い出させてくれたことで、赤山はもう一度“誰かのために立ち上がる人間”へと再生したのです。
いつか、ヒーロー第6話の見どころと今後の展開予想
若王子との全面対決へ向けて団結する仲間たち
第6話のクライマックスでは、赤山の告白を受けて4人の教え子たちが再び心を一つにしました。
そこに大原要蔵も合流し、全員で「若王子をぶっ潰せ!」と声を上げる場面は、まさに新たな戦いの始まりを象徴しています。
これまでバラバラだった彼らが、同じ目標のもとに再結集することで、ドラマの物語は最終章に向けて大きく舵を切った印象です。
若王子とその側近たちに対抗するためには、教え子たちそれぞれが自分の人生を取り戻す覚悟も必要になるでしょう。
赤山の贖罪の行方と「本当のヒーロー」とは
赤山が語った「3年間、罪を償って戻ってくる」という言葉は、彼自身の決意であり、また教え子たちへの約束でもあります。
この物語が描こうとしているのは、過去を清算し、誰かのために生き直す姿そのものが“ヒーロー”なのだというメッセージです。
社会の中で“弱い者”として苦しむ人たちに寄り添い、自分の非を認め、それでも前に進む意志を持つ赤山こそ、真のヒーローなのかもしれません。
今後の展開では、赤山と若王子との最終対決だけでなく、氷室や盾林、そして政治記者・西郡の動きも物語に新たな波を生むことになりそうです。
氷室の正体は?大原と十和子の安否は
若王子が動き出す
「お前をつぶす」と宣戦布告を受けた若王子は行動に出ます。
大原が一人でいる時にインターホンが鳴り「宅配便」を装った何者かが大原を襲撃。大量の血を流した大原はどうなってしまうのか?
そして若王子を潰すべくスクープ記事をまとめていた西郡十和子は、いつも通り部下の小松崎実 (小関裕太)に指示を出し、資料を準備させていたが、その小松崎がまさかの乱心。彼は重要なデータを全て消去していました。
彼の腕にはドリーム社のロゴマークが彫られており、「素敵な先輩のままでいてほしかったが残念だ」と十和子の胸倉を掴んで凄んできました。 彼の正体が若王子の手の者であり、十和子に危機が迫る描写でした。
若王子が赤山に告げてきた衝撃の事実
若王子の「今だけ・金だけ・自分だけ」といった価値観に抗う姿勢を示し、グループへの復讐のため動いていた赤山も勇気の行方を捜していたようだったが、思うような情報が得られない展開。
そんななか突如、若王子と秘書の盾林が眼前に現れ、「渋谷勇気を探してるって聞いたからね」。
とっておきの情報を差し上げるという若王子は「僕の部下の氷室海斗、彼の本名は渋谷勇気だよ」と静かに語った。
赤山はショックを隠せない表情を見せ、物語はここで終了。
謎が多すぎる衝撃的な展開、次回も目が離せません。
この記事のまとめ
- 赤山誠司の正体は元ハゲタカ投資家・黒木誠司
- 暴漢事件の黒幕は若王子である可能性が浮上
- 赤山は自らの罪を償う決意を固めていた
- 教え子たちとの対話で心の再生が描かれる
- 氷室の頭痛に隠された過去が今後の鍵に
- 赤山は「ヒーロー」として再び立ち上がる
- 若王子との全面対決に向け仲間たちが結束
- “いい人がバカを見る社会”への反骨メッセージ