4月27日、ABCテレビ系で放送中のドラマ「いつか、ヒーロー」。
第3話では、SNSで「成功者」として振る舞うも、実はブラック企業で心身をすり減らす教え子・交野瑠生(曽田陵介)を巡る物語が描かれました。
一見華やかな姿の裏に隠された絶望と、赤山(桐谷健太)が起こす奇跡の救出劇が胸を打ちます。また、物語全体を揺るがす「ひとごろし」という不穏なキーワードも登場し、今後の展開に緊張感が高まる回となりました。
一部、ネタバレに注意ください。
この記事を読むとわかること
- 交野瑠生が直面するブラック企業の実態
- 赤山誠司の奇策と教え子を救う感動展開!
- 氷室海斗と西郡十和子の不穏な動きの正体
交野瑠生の「成功」の裏に潜むブラック企業の闇
公式HPで発表された第3話のあらすじ
かつての教え子・野々村光(泉澤祐希)と共同生活を始めた赤山誠司(桐谷健太)は、
別の教え子・交野瑠生(曽田陵介)の消息をつかむ。
「世界で活躍する商社マンになる」。そうタイムカプセルに残していた
瑠生は、夢をかなえ、日本有数の一流企業で商社に勤めており、
SNSでも楽しそうなパーティーの様子などの写真を数々投稿。
一見、大成功を収めているかのように見えるのだが、
一流企業の実態は超ブラック企業で、厳しいノルマと上司からの
プレッシャーで瑠生は心身とも限界を迎えていた。もちろんその事実を赤山たちは全く知らず、瑠生との再会を熱望。
気乗りしない野々村を引き連れ、瑠生のオフィスを訪ねていく。一方その頃、西郡十和子(板谷由夏)はある人物の調査をしていた。
担当番組が局内表彰の栄誉を受けたばかりだというのに、その表情は暗く険しい。
部下の小松崎実 (小関裕太)はそんな十和子に困惑しつつ、若王子関連の
人物調査でもしているのかと推測するが、十和子はそれを否定。
そしてこう答える。探しているのは「ひとごろし」だと…。そして赤山と野々村は瑠生のオフィスに到着。
SNS頼みで瑠生の所属先も知らない2人は当然、受付で
取り次ぎを断られるが、そこに運良く瑠生が帰社。
3人は久々の再会を果たす。ところが、そんな
赤山たちをめがけて見知らぬ中年男が突進。その手には包丁が…。《この公式のあらすじを基に、以降は第3話のネタバレと考察をしていきます》
第3話では、SNSで華やかな生活を発信していた交野瑠生の本当の姿が描かれました。
かつて夢を語り合った教え子が、一流企業に就職し、輝かしい未来を手に入れたかに見えたのも束の間。
実際は、厳しいノルマと理不尽なプレッシャーに押しつぶされ、心身ともに限界を迎えていたのです。
瑠生が抱える本当の苦悩とは?
表向きは「夢を叶えた成功者」とされていた瑠生ですが、内情は過酷なブラック企業に勤めるサラリーマンでした。
高齢者をターゲットにした悪質なアパート経営の営業を強要される日々に、彼の良心は深く傷ついていきます。
瑠生は自分を責め、どうにもできない現実の中で、じわじわと心が壊れていく苦しみを抱えていたのです。
赤山が直感した瑠生の異変と、再会の違和感
赤山と野々村が瑠生と再会したとき、一見は笑顔で懐かしい空気に包まれていました。
しかし、赤山はすぐに瑠生の中に隠された違和感に気づきます。
表情の硬さ、不自然な明るさ、その全てが「無理をしている」ことを物語っていました。
衝撃の包丁男出現!暴かれる企業の闇ビジネス
再会の喜びも束の間、オフィス内で突如として包丁を持った中年男が現れます。
赤山たちをめがけて突進してきたので、誰もがパニックに陥る中、赤山は咄嗟に瑠生を守ろうと立ちはだかります。
しかし彼は絶望の果てに自暴自棄となり、命を絶とうとする寸前でした。
この事件が、瑠生の勤める企業の闇ビジネスの恐ろしさを象徴する形となりました。
絶望した男が象徴するブラック企業の実態
包丁男は、企業の過酷な搾取の犠牲者でした。
彼の行動は、個人が耐えられる限界を超えたとき、いかに簡単に心が壊れてしまうかを生々しく映し出しました。
瑠生もまた自分の顧客に、この男と同じ道を歩ませることになるかもしれないという後ろめたさが、胸に迫ります。
高齢者搾取ビジネスと瑠生の葛藤
築富住建は、銀行と結託し高齢者に無理なアパート経営を契約させ、莫大な借金を負わせる手法を取っていました。
瑠生は上司に逆らえず、高齢者をだます営業を強いられる中で、強烈な罪悪感に苛まれていきます。
誠実で優しかった彼の心が、社会の闇に引き裂かれていく様は痛ましいものでした。
赤山の奇策!瑠生を救った「契約破棄」劇
瑠生が担当する高齢女性・牧野八重(田島令子)との契約現場に、赤山が現れました。
不安げに契約書にサインしようとする八重を前に、瑠生はついに良心に従って「この契約は破棄しましょう」と告げます。
さらに赤山は、驚きの行動に出ます。
契約書を食べる!?驚きの行動の真意
赤山はなんと、契約書を破って口に入れ、そのまま食べてしまいました。
この予想外の行動によって、その場の空気を一変させ、契約の無効を強引に成立させたのです。
常識外れではありますが、赤山らしい「守りたいものを守るための本気」が伝わる場面でした。
瑠生が選んだ「良心に従う」という道
赤山の行動を目の当たりにした瑠生は、改めて自分の在り方を見つめ直します。
そして、組織に従うのではなく、自分の信じる正義に従うという選択をしました。
その一歩が、彼にとって再び「夢」を取り戻すきっかけになるかもしれません。
氷室海斗と西郡十和子――忍び寄る謎の影
一方、氷室海斗(宮世琉弥)と西郡十和子(板谷由夏)の動きも、第3話で大きく加速していました。
赤山たちを密かに監視する氷室、そして「ひとごろし」を探しているという十和子。
物語の背後には、まだ明かされていない巨大な陰謀があることが示唆されました。
氷室海斗が暗躍する理由とは?
氷室は、単なるストーカーや敵ではありません。
彼には赤山たちを排除しなければならない、何らかの「理由」があることが暗示されています。
その理由が明らかになるとき、赤山の過去の秘密にも触れられるのでしょう。
「ひとごろし」を追う十和子の真意と赤山との因縁
「ひとごろしを探している」という十和子の言葉は衝撃的でした。
それが赤山に関係しているのか、それとも若王子公威(北村有起哉)に関係しているのか。
彼女の捜査が物語にどんな波紋を広げるのか、目が離せません。
ドリーム社秘書・盾林洋治の登場が意味するもの
第3話では、新たなキーパーソン、盾林洋治(渡辺光)が登場しました。
ドリームグループ会長・若王子の秘書として、冷静で鋭い態度を見せた彼の存在は、物語にさらに重い空気を加えます。
盾林の動きも今後の展開に大きな影響を与えそうです。
若王子会長と盾林の関係性に潜む危険な匂い
盾林は単なる秘書ではなく、若王子の影の実行部隊のような存在である可能性が高いです。
彼の登場によって、若王子の表向きの「夢を語るリーダー像」の裏側に潜む黒い部分がさらに際立ってきました。
赤山たちにとって、盾林は新たな強敵となるでしょう。
ドリームグループの背後にうごめく闇とは?
ドリームグループは、単なる大企業ではありません。
政界、経済界、メディアをも巻き込みながら、日本社会全体を動かそうとしている存在です。
第3話は、その巨大な影が、いよいよ赤山たちに迫ってきたことを感じさせる回となりました。
「いつか、ヒーロー」第3話感想まとめ|希望を信じる力と、加速する陰謀の行方
第3話は、赤山が教え子を救う「小さな奇跡」と、社会を覆う「大きな闇」が鮮明に描かれた回でした。
夢を失いかけた瑠生が、赤山の行動によって再び良心を取り戻していく姿に胸を打たれます。
一方で、氷室、十和子、盾林といった不穏な存在たちの動きが加速し、物語は新たな局面へと進み始めました。
第4話以降、赤山たちがどのように巨大な闇と対峙していくのか、期待が高まります。
この記事のまとめ
- 交野瑠生の「夢を叶えた成功者」の裏側
- ブラック企業に心を壊される現実
- 赤山誠司の直感と命がけの救出劇!
- 瑠生が良心を取り戻す感動の瞬間
- 包丁男出現で暴かれる企業の闇
- 氷室海斗と西郡十和子の不穏な動き
- ドリームグループの背後に潜む陰謀
- 新キャラクター・盾林洋治の登場
- 第4話への期待高まる展開の連続!